会誌-「ザラスMCPG マニュアル・改」

■ §2.4  七要素と術法

アシュラ:七要素、というものはザラス世界の根幹をなす重要な概念だ。さっき属性の所でも少し話したな。まず、中表紙の図を見てくれ。円の中に星形に線が引いてあって、六つの頂点と真ん中にあわせて七つの球が描いてあるだろう。これが七星図というものだ。六芒紋
ナッシュ:球の中に字が沈んでますね。
アシュラ:その字をよく見ると、真ん中のが天、その上から右回りに水、人、火、風、空、地、と書いてあるはずだ。崩し字になってるからそう見えないかも知れないが。
この七つを、七要素という。
そして、世界のすべては七要素の組み合わせによって構成されている。


[地(mua:ミュア)]
固体、大地、安定、停滞を象徴する力です。生物の感覚では触覚を表します。
象徴色は緑です。

[水(na:ナー)]
液体、流動、均質、協調を象徴する力です。生物の感覚では味覚を表します。
象徴色は黒です。

[風(lua:ルア)]
気体、音声、波動、飛翔を象徴する力です。生物の感覚では聴覚を表します。
象徴色は青です。

[火(tua:トゥア)]
火炎、熱エネルギー、活力、意思を象徴する力です。生物の感覚では熱覚を表します。象徴色は赤です。

[天(jud:ジュド)]
支配、規律、天命を象徴する力です。位置では中心、時間では現在、生物の感覚では痛覚を表します。象徴色は黄です。

[空(sa:シャー)]
自由、虚無、拡散を象徴する力です。位置では境界、時間では過去、生物の感覚では嗅覚を表します。象徴色は白です。

[人(fu:フー)]
魂魄、精神、感情を象徴する力です。位置では近傍、時間では未来、生物の感覚では視覚を表します。象徴色は紫です。


以上が七要素だ。ちなみに空は「くう」だ。「そら」じゃない。
ナッシュ:前の4つが自然、後の3つが秩序……と説明されることもありますが。
アシュラ:自然っつーかな……地水風火は要するに構成要素。天空人はそれの組み立て方、といったところか。いずれにせよそれぞれ違う種類の気だな。
ナッシュ:陰陽五行みたいなものですね。
アシュラ:ま、理屈は分からなくてもいいんだ。とにかく七要素というものがあって、それに従って世界のすべてが動いている、ということさえ踏まえていてくれればいい。
ナッシュ:暦なんかも七要素にのっとってますよね。
アシュラ:そうだな。マニュアルを見りゃわかるが、月の名前は水(ナーイアド)人(ヴァルキュリア)火(フェニックス)風(ウインザ)空(フェンリル)地(レータス)の6か月で天はない。曜日は天(ブローネ)空(クリュート)火(サラマンドラ)地(サイラ)水(アンディーナ)風(シルフィード)人(リィル)。時の刻は水(アプサラス)人(グリーフィ)火(アンギラス)風(モルフェウス)空(ファナ)地(ヴェス)で天はないがやっぱり七要素だ。
ナッシュ:質問。月・刻と曜日で七要素の並べ方が違うのは何故ですか?
アシュラ:月と刻については、七星図にのっとっている。上から右回りに一巡するのだ。
ナッシュ:七星図の並び方って、要するに天界の部の配置ですよね。
アシュラ:で、曜日については、神王の生まれ順なのだ。

アシュラ:世界の構成要素だのという話につきものなのが術法だ。
七要素を何らかの手段でもっていろいろと弄くるわけだな。
ナッシュ:ザラスでは魔法とは言いません。術法です。技術なんです。ので、ご注意ください。
アシュラ:神人自体、一種「魔法」的な存在なんでな。「魔法」的なことの存在は当たり前のこととして受け入れられている。ただし、操る方はまだまだ未熟だ。体系化も完全じゃないしな……
セルフィアーの住人が使える術法には次のようなものがある。


術法の図


アシュラ:この他に、言霊人イシスの使っていた言霊術法というのもあるが、セルフィアー人にとっては四百年前の独立戦争以来タブーとなっている。
一体どういう術法だったのか説明してくれ、言霊人OBのナッシュ=ジルラ君。
ナッシュ:フルネームを聞いたのは久しぶりですね。
言霊術法というのは、その名の通り言霊(ことだま)のカを用いて行使するものです。この術法では、エネルギーはすべて一括し、「気マナ」として扱います。言霊をもって気に働きかけ、七要素という段階を無視して一気に効果をひきおこすことができます。爆発を起こすとか、洪水を起こすとか。腹を満たす、というのが一番根本だったのですが。
アシュラ:エネルギー効率がやたらと良いので、とにかく危険な術法だったんだ。この術法のことを少しでもよく知っている人なら、これをこそ「魔法」と呼ぶかもしれない。
ナッシュ:言霊術法については、次回から連載の「霊珠」で少しは解明される予定です。
アシュラ:術の詳細についてはこれから体系化していくところだからな。

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